Ubuntu18.04にMatlabを導入する方法




概要と動機

 今までWindowsで使用していた解析ソフトMatlab/SimulinkをUbuntu18.04でも使用しなければならない状況になってきたので、使用環境をセットアップしました。その際に、調べることもあったので、備忘録として書き残しておくことにしました。


導入方法(2020aの場合)

Matlab 2020aの場合について記載します。なお、それ以外のバージョンについては、20***の個所を読み替えてください。例えば、2019b等。また、matlabのバージョンの前にはRが入ります。
最初に、Mathworksのマイページから導入したいMatlabのバージョンの製品をダウンロードしてきます。

次に、インストールディレクトリを作成します。

$ sudo mkdir -p /usr/local/MATLAB/R2020a

そのインストールディレクトリにアクセス権限を付与します。

$ sudo chmod 777 /usr/local/MATLAB/R2020a

一番初めに、ダウンロードしてきたファイルを展開ます。
その展開したディレクトリに移動します。

$ cd 『保存ファイルの展開ディレクトリ』

インストールします。

$ ./install

terminalから『matlab2020a』と入力しただけで、matlab2020aが起動するように、リンクします。

$ sudo ln -s /usr/local/MATLAB/R2020a/bin/matlab /usr/local/bin/matlab2020a

.matlabディレクトリにアクセス権を付与します。

$ sudo chmod -R 777 .matlab/

以上で導入完了です。

terminalでmatlab2020aと入力すると起動するはずです。

$ matlab2020a




ライセンスとその周辺

 学生ならStudent Editionがあって、かなり安く使用できます。
ですが、社会人ともなると、ライセンス費用が高いと思われがちですが、『Home use』できるライセンスがMatlab/Simulink(Mathworks社)のmy pageから購入できるので、どうしても必要な方は購入してみてはいかがでしょうか?
ちなみに、Matlab本体15500円、ツールボックス各4490円となっております。
Matlab/Simulinkだけでも20000円となっており、お高めだとは思いますが、individualライセンスの数十万~数百万に比べれば、安いと思います。
また、このHome Useライセンスには1年のサポートがついているので、2020aの時期(例えば2020年4月)に購入した方は、2020bと2021aの使用もできることになります。
ライセンスは永久に使用できるので、2021年5月にPCを変えてインストールすることも可能です。

なお、Student Editionでは、カスタマーサポートがついていないことが問題視されることがよくあるようですが、『個人的には、Mathworksのサポートはあてにならないと思っています。(そもそも、こちらが指摘するまでバグに気が付かないということも多々ありますし。) Mathworksのサポートを当てにするよりもサンプルコードを眺めていた方が効率がいいですし、力がつくと思います。通常使用している分には、カスタマーサポートを使用するよりもGoogle検索した方が格段に早いです。』