Timesifhtを使ったUbuntuのバックアップと復元

概要と動機

Ubuntuを使用していると、バックアップと復元をしたいと思うことがあります。
Ubuntuのバックアップと復元は Timeshiftを使用すると、ソフトバックアップが容易にできます。
その作業の備忘録です。

Timeshiftのインストール

次のコマンドをterminalで入力します。

$ sudo add-apt-repository -y ppa:teejee2008/ppa
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install timeshift

これでインストール作業完了です。

$ reboot

で再起動したほうがいいと思います。面倒ですが。

Timeshiftの起動

terminal上で起動することも可能ですが、より簡単なアクティビティ検索から起動から下記のように起動します。

f:id:chihayaChitose:20200519145041p:plain
ss


Timeshiftの設定

初回起動時は起動とともに設定を聞いてきますが、あとで設定変更することも可能なので、とりあえず適当にNext連打で設定完了をしてしまっても問題ありません。
一通り設定が終わると下記のような画面になりますので、
バックアップしたければ、【Create】を
復元したければ、【Restore】を
バックアップ内容を変更したければ、【Settings】をクリックしてもらえればできると思います。
また、バックアップした内容を忘れないように、コメントをCommnetsに残すことが可能です。

f:id:chihayaChitose:20200519145358p:plain
Timeshift起動

Ubuntu18.04にMatlabを導入する方法




概要と動機

 今までWindowsで使用していた解析ソフトMatlab/SimulinkをUbuntu18.04でも使用しなければならない状況になってきたので、使用環境をセットアップしました。その際に、調べることもあったので、備忘録として書き残しておくことにしました。


導入方法(2020aの場合)

Matlab 2020aの場合について記載します。なお、それ以外のバージョンについては、20***の個所を読み替えてください。例えば、2019b等。また、matlabのバージョンの前にはRが入ります。
最初に、Mathworksのマイページから導入したいMatlabのバージョンの製品をダウンロードしてきます。

次に、インストールディレクトリを作成します。

$ sudo mkdir -p /usr/local/MATLAB/R2020a

そのインストールディレクトリにアクセス権限を付与します。

$ sudo chmod 777 /usr/local/MATLAB/R2020a

一番初めに、ダウンロードしてきたファイルを展開ます。
その展開したディレクトリに移動します。

$ cd 『保存ファイルの展開ディレクトリ』

インストールします。

$ ./install

terminalから『matlab2020a』と入力しただけで、matlab2020aが起動するように、リンクします。

$ sudo ln -s /usr/local/MATLAB/R2020a/bin/matlab /usr/local/bin/matlab2020a

.matlabディレクトリにアクセス権を付与します。

$ sudo chmod -R 777 .matlab/

以上で導入完了です。

terminalでmatlab2020aと入力すると起動するはずです。

$ matlab2020a




ライセンスとその周辺

 学生ならStudent Editionがあって、かなり安く使用できます。
ですが、社会人ともなると、ライセンス費用が高いと思われがちですが、『Home use』できるライセンスがMatlab/Simulink(Mathworks社)のmy pageから購入できるので、どうしても必要な方は購入してみてはいかがでしょうか?
ちなみに、Matlab本体15500円、ツールボックス各4490円となっております。
Matlab/Simulinkだけでも20000円となっており、お高めだとは思いますが、individualライセンスの数十万~数百万に比べれば、安いと思います。
また、このHome Useライセンスには1年のサポートがついているので、2020aの時期(例えば2020年4月)に購入した方は、2020bと2021aの使用もできることになります。
ライセンスは永久に使用できるので、2021年5月にPCを変えてインストールすることも可能です。

なお、Student Editionでは、カスタマーサポートがついていないことが問題視されることがよくあるようですが、『個人的には、Mathworksのサポートはあてにならないと思っています。(そもそも、こちらが指摘するまでバグに気が付かないということも多々ありますし。) Mathworksのサポートを当てにするよりもサンプルコードを眺めていた方が効率がいいですし、力がつくと思います。通常使用している分には、カスタマーサポートを使用するよりもGoogle検索した方が格段に早いです。』

Ubuntu18.04での『システムの問題が見つかりました。』ダイアログの対処方法



システムの問題が見つかりました。ダイアログ

概要と動機

 Ubuntuにログインしたときに、必ず現れるようになったダイアログが邪魔なので、消す方法を見つけたので備忘録として残しておくことにしました。




対処方法

terminal(端末)に下記コマンドを入力します。

$ sudo rm /var/crash/*

以上です。
結構簡単に解決できました。

USB子機(USBドングル)を使ってUbuntu18.04でWifiを設定する方法


概要と動機

Ubuntuを使用する際に有線LAN環境を用意することができなかったため、仕方なくWifi環境を構築することになりました。
私の環境は、BUFFALO WI-U2-433DMSを使用していますが、どのUSB子機でも問題なく動作するはずです。
Ubuntu初心者にもわかりやすく書いてあるSiteがあまりなかったので、備忘録として残しておくことにしました。

Amazonへ




導入準備

まず、下記でパッケージの更新をします。
※パッケージの更新をしたくない場合は、実行しなくても大丈夫だと思います。

$ sudo apt update && sudo apt upgrade



次に、必要なパッケージをUbuntuにインストールします。

$ sudo apt install linux-headers-generic build-essential git




導入

ここでUSB子機(USBドングル)をPCに差します。
以下のコマンドで、今回導入するUSB wifiドングルのID情報を入手します。

$ lsusb

例えば、BUFFALO WI-U2-433DMSなら、0411:0242
Bus 001 Device 002: ID 0411:0242 BUFFALO INC. (formerly MelCo., Inc.)
等と表示されると思います。

次に、ソースをGitから入手します。

$ git clone https://github.com/gnab/rtl8812au.git

入手したソース『usb_inif.c』を開きます。
~/rtl8812au/os_dep/linux/usb_inif.c にあると思います。
ここで、自身の所有しているUSB子機のIDがusb_inif.cに書かれているかどうか確認します。
IDはWI-U2-433DMSならRTL8821です。
IDがなければ下記のように追記する。
追記する場所はドライバが列挙されている場所、WI-U2-433DMSならRTL8821を検索して、最後(そのへんならどこでも可)など。

{USB_DEVICE(0x0411, 0x0242),.driver_info = RTL8821}, /* Buffalo – WI-U2-433DMS */

ただし、今回導入したBUFFALO WI-U2-433DMSのID 0411:0242があるので、追記はしない。

{USB_DEVICE(0x0411, 0x0242),.driver_info = RTL8821}, /* BUFFALO - Edimax */

コメントの中身は気にしなくても大丈夫。

あとは、下記をコピペでターミナルに打てば、動作すると思います。

$ cd rtl8812au
$ sudo make
$ sudo insmod 8812au.ko
$ sudo cp 8812au.ko /lib/modules/$(uname -r)/kernel/drivers/net/wireless
$ sudo depmod




dkmsで自動更新

dkmsを使用して、自動でカーネルを更新したい場合は、下記の設定もしておくと動作するようです。
ただし、私は使用しておりませんが。。

$ sudo dkms status
$ sudo cp rtl8812au /usr/src/rtl8812au-4.2.2
$ sudo apt-get install build-essential dkms
$ sudo dkms add -m rtl8812au -v 4.2.2
$ sudo dkms build -m rtl8812au -v 4.2.2
$ sudo dkms install -m rtl8812au -v 4.2.2
$ sudo dkms remove -m 8812au -v 4.2.2 --all

Jetson Xavier のCPUクロックとファンの設定

概要と動機

Jetson Xavierを Installした後、
ファンが回らずに放熱板が熱くなっていたので調べてみました。


冷却ファンの設定

Jeton Xavierは初期設定だとファンが回っておらず、放熱板が熱くて触れなくレベルになるので、ファンを回しましょう。

sudo jetson_clocks.sh

このコマンドを入力すれば、ファンが回り始めて、放熱板が冷却されるはずです。


CPUクロックの設定

Jetson Xavierは初期設定では、CPUをフル使用する設定になっていないので、この設定も変更します。

モードの概要は下記のようになっています。

mode Number Mode 備考
0
MAXN 最高パフォーマンスモード。省エネを考えなければ、このモードでOKかと
1
MODE_10W 最小消費エネルギーモード。
2
MODE_15W 初期状態でのモードらしい
3
MODE_30W_ALL 消費電力30Wで8コア使用。MAXNとの違いがわかりません。。
4
MODE_30W_6CORE 消費電力30Wで6コア使用。
5
MODE_30W_4CORE 消費電力30Wで4コア使用。
6
MODE_30W_2CORE 消費電力30Wで2コア使用。

上記表を見ながら、希望のモードを設定します。
例えば、0モードの場合の設定は下記のようにします。

sudo nvpmodel -m 0
<|
f:id:chihayaChitose:20190905114006j:plain
設定すると、このように再起動を聞かれることがあるので、聞かれた場合は
YES
と入力して再起動。 その後、設定が変わっています。

設定の確認

設定の確認方法には、下記のコマンドを実行します。
sudo mvpmodel -q

JetsonにZED ROS Wrapperを導入

概要と動機

f:id:chihayaChitose:20190813234817p:plain
ROSでZEDを使いたいのですが、そのためにはZED SDKの提供元のstereolabsのZED ROS Wrapperというライブラリが必要となります。
というわけで、ZED ROS Wrapperを導入したので、今回はその備忘録です。


参考にしたサイト

github.com
基本は上記のサイトを参考にすれば、導入できると思います。


ZED ROS Wrapperの導入にあたって

chihay.hatenablog.comにて、導入した環境を使用しています。


ZED ROS Wrapperのinstall

参考にしたサイト通り、下記のようにgitからcloneしてきて、catkin_makeで導入完了です。
これは特に問題が起きないと思います。

cd ~/catkin_ws/src
git clone https://github.com/stereolabs/zed-ros-wrapper.git
cd ../
catkin_make

ZED ROS Wrapperの動作確認

f:id:chihayaChitose:20190816005428p:plain
上記のように、

source ~/catkin_ws/devel/setup.bash
roslaunch zed_display_rviz display_zedm.launch

もしくは、

source ~/catkin_ws/devel/setup.bash
roslaunch zed_display_rviz display.launch

と入力すると、
f:id:chihayaChitose:20190816005519p:plain
このように動作確認することが出来ます。

Jetson XavierにROSを導入

概要と動機

ZED Camera で3D-SLAMをしたいのですが、そのためにはROSの導入が必要。
というわけで、Jetson XavierにROSを導入したので、今回はその備忘録です。


参考にしたサイト

Robot Operating System (ROS) on NVIDIA Jetson AGX Xavier Developer Kit - JetsonHacks
melodic/Installation/Ubuntu - ROS Wiki
基本は上記のサイトを参考にすれば、導入できると思います。


ROS導入にあたって

色々なサイトを参考にすると、導入するROSはUbuntuのバージョンによって違うらしい?ということが書いてありました。
自分の所持しているJetson XavierはJetpack4.2.1なので、ROS Melodicを導入することになります。
・・・違っていたら、ごめんなさい。指摘ください。


ROSのinstall

wiki.ros.org
基本はこの通りに導入していくだけです。
バージョン違いの場合は適宜読み変えたりしてください。


Ubuntuリポジトリの構成』
まずは、packages.ros.org. からダウンロードの受け入れを可能にします。
コマンドはこれを入力します。

sudo sh -c 'echo "deb http://packages.ros.org/ros/ubuntu $(lsb_release -sc) main" > /etc/apt/sources.list.d/ros-latest.list'

次にセットアップ用のkeyを設定します。
・・・Keyはどういうタイミングかは分かりませんが、変更されることもあるようです。

sudo apt-key adv --keyserver 'hkp://keyserver.ubuntu.com:80' --recv-key C1CF6E31E6BADE8868B172B4F42ED6FBAB17C654

Key Serverにアクセスできない場合は、

sudo apt-key adv --keyserver 'hkp://pgp.mit.edu:80' --recv-key C1CF6E31E6BADE8868B172B4F42ED6FBAB17C654

もしくは、

sudo apt-key adv --keyserver 'hkp://keyserver.ubuntu.com:80' --recv-key C1CF6E31E6BADE8868B172B4F42ED6FBAB17C654

通しでやるとこんな感じになります。
f:id:chihayaChitose:20190815010827p:plain



『ROS melodicのインストール』
例によって、まずaptをupdateします。

sudo apt update

次、ros-melodicをインストールします。
特に理由がなければ、full版でいいと思います。fullだとこんな感じ。

sudo apt install ros-melodic-desktop-full

これを実行すると、このようにパッケージのダウロードが始まり
f:id:chihayaChitose:20190815011241p:plain

インストール作業に移行し、
f:id:chihayaChitose:20190815011351p:plain

途中でこのように再起動がどうこう聞かれますが、
f:id:chihayaChitose:20190815011443p:plain
私はよくわからずにエンターを押してしまいましたが、上手くいきました。
ここでRestartしたかったのですが、できませんでしたが何とかなりました。
分かる人は教えてください。
・・・この辺は自己責任で。

このような感じで、ROS-Melodicのインストール作業は終了です。
f:id:chihayaChitose:20190815011714p:plain


ここでinstallしたROSの利用可能パッケージを確認します。

apt search ros-melodic

f:id:chihayaChitose:20190815012124p:plain
こんな感じですね。


ROSのinstall後の作業

ROSをinstallした後、利用するための準備がいるそうです。
・・・ここから先はよくわかっていませんが、書いてある通りにやればとりあえず動作しました。


まずは、rosdepと言うのをinitializeする必要があるようです。

sudo rosdep init
rosdep update

この2行を入力します。
f:id:chihayaChitose:20190815012418p:plain
こんな感じです。


次に環境変数の設定です。
私にはわかりませんが、ROS環境変数bashセッションに自動的に追加されると便利なのだそうです。

echo "source /opt/ros/melodic/setup.bash" >> ~/.bashrc source ~/.bashrc

上記コマンドを実行して、複数出てきた場合は、下記を実行するといいようです。
私の場合は複数出てきたので実行しました。

source /opt/ros/melodic/setup.bash

f:id:chihayaChitose:20190815012846p:plain
こんな感じですね。


次はパッケージの依存関係を定義するらしいです。

sudo apt install python-rosinstall python-rosinstall-generator python-wstool build-essential

f:id:chihayaChitose:20190815013316p:plain
こんな感じになります。


以上で導入終了です。